タヌキ猫です。
2018年10月28日 ロンドンヒースロー空港発
JL044便にて発生しました副操縦士による飲酒発覚を受け
2018年12月21日 国土交通省より
「航空輸送の安全の確保に関する事業改善命令」
が下りました。
これよりは日本航空公式サイトにて掲載されました
文面を一部引用して書かせて頂きます。
また、今回の経緯等についてはタヌキ猫のブログ
においても書いてまいりました。
JAL 運航乗務員 飲酒違反にて逮捕
(18年11月02日付)
JAL 運航乗務員飲酒法令違反 経過について
(18年11月27日付)
JAL 運航乗務員 飲酒違反 処分発表
(18年11月30日付)
2018年10 月 28 日のJL44便に乗務予定だった副操縦士が
運航規程に基づかない飲酒を行ったことおよび
当該便の機長及び副機長において
運航規程に基づく相互確認時の不備
があったこと、ならびに運航規程に基づかない
乗員編成の変更判断が行われていたこと等について、
航空法第 104 条第1項(注)に違反する行為
が認められたものとして、本日国土交通大臣より
「航空輸送の安全の確保に関する事業改善命令」
を受理いたしました。
今後、社外有識者組織である安全アドバイザリーグループから
アドバイスを頂きながら社長直轄組織として
設立した社内検証委員会にて対策を検討し、
命令にて命じられた措置を速やかに講じ、
その結果を2019年1月18日までに国土交通省へ報告いたします。
多くのお客さまの生命や財産を預かる航空運送事業者として
経営はじめ社員一同、今般の命令を重大に受け止めております。
経営が先頭に立ち、強い意思とリーダーシップをもって
安全体制の再構築に取り組み、お客さまはじめ
広く社会からの信頼回復に向けて
全力を傾注してまいります。
(注)航空法第 104 条第1項
本邦航空運送事業者は、国土交通省令で定める航空機の
運航及び整備に関する事項について
運航規程及び整備規程を定め、
国土交通大臣の認可を受けなければならない。
これを変更しようとするときも同様である。
以上、2018年12月21日付にて日本航空より発表されました
内容をアップしましたが…
やはり、お客様の命を天秤にかけた罪は重く
今回、業務改善命令が下ったということで
経営破綻後としては初となる業務改善命令
だったのではないでしょうか?
今回の事案を決して、うやむやにすることなく
今後の教訓として生かすことを日本航空には求めます。
タヌキ猫の周りでも「日本航空に乗りたくない」
と、わざわざタヌキ猫がJAL好きと知っていて
言いに来る方もいらっしゃいまして
申し訳ありませんと…なんで私が
頭をさげているんだか分かりませんでしたが…。
経営破綻以降、右肩上がりの業績のように
思われていますが、タヌキ猫の目には
経営破綻以降、「最大の危機」を
日本航空は迎えていると思います。
それは「信頼」を失いつつあること
信頼を無くした翼に誰が振り向くのか?
タヌキ猫は、経営破綻以降のJAL/日本航空を
主に見てきていますが、タヌキ猫のブログを
ずーっとご覧頂いている方なら分かるかと思いますが
ここ2,3年 日本航空は誰目線なのか
不安になることがありました。
明らかに日本航空が迷走し始めていることは
ブログでも折に触れ「お客様目線」を忘れている
と書いてきたところです(泣)
そんな最中…
2018年05月22日 JL8791便 ホノルル発関西行き機内で
発生しましたCAによる飲酒問題に続きまして
JAL CA 乗務中の飲酒が発覚
(2018年6月28日付)
2018年12月17日、JL786便(NRT-HNL)に乗務中の客室乗務員から
機内におけるアルコール検査において
アルコール値が検知される事例が発生
しました。
以下は、2018年12月20日付日本航空発表による
事例報告です。
当該客室乗務員は、出発前のアルコール検査において
アルコール値は0.00mg/ℓでしたが、
離陸後、最初の食事サービス終了後に、
近くにいた他の客室乗務員より当該客室乗務員から
アルコール臭がするとの報告
が先任客室乗務員に対してありました。
先任客室乗務員がアルコール感知器を用いて
当該客室乗務員のアルコール検査を実施したところ
(離陸後約3時間の時点)
呼気中から0.15 mg/ℓのアルコール値が検知されました。
その後、約30分程度の時間をおいて再検査を
実施しましたが、再び0.10mg/ℓの基準値を超える
アルコール値が検知されました。
1回目の検査においてアルコール値が検知されてから
到着するまでの間、当該客室乗務員には
一切の業務に従事させず、
ダニエル・K・イノウエ国際空港(ホノルル)到着後に、
あらためて別のアルコール感知器を用いて
検査を行ったところ、アルコール値は0.00mg/ℓでした。
当該客室乗務員からは、飲酒は一切していないとの
報告を受けていますが、今後、詳細に調査を進めてまいります。
現段階では確定とはなっていない形にはなっていますが
またホノルル線か…とガックリ肩を落としています。
2019年にはANA A380が進出予定となっており
それに備えてきたJALなだけに
まさか内部から崩壊してくるとは…情けない…
機内にアルコール感知器が備えられていたことに
驚きをもちますが、今回の事案は
先のCA飲酒問題の際はお客様からの通報
副操縦士による飲酒問題はLHRバス運転手からの通報
ということでいずれも外部からでしたよね。
今回は同乗していたクルーからということで
CAの飲酒はもってのほかではありますが、
身内に厳しい対応を取ることができたという点
においては、まだ自助努力が作用してるなぁ
と感じた半面まさか1年でCAによる飲酒事例が2件…
どうなっているのでしょうか?
今後の調査によって、詳細等が判明するものと
思われます。
発表がありましたら、タヌキ猫のブログでも
書いて報告したいですし…
この失われた信頼を取り戻す
日本航空、相当な痛手ですよ…
ホント、日本航空が思っている以上に
深刻な問題ですからね。
今後の日本航空が取る対応策を
多くの日本航空を利用されるお客様が
心配と不安な気持ちを抱きつつ待っています。
安全を堅持できなくなったら
航空会社は終わりですからね!!
タヌキ猫でした。