広告 ひとりごと

JAL 海上保安庁機 との 衝突事故 による影響

タヌキ猫です。

改めて 1/2 羽田空港にて発生しました JL516便 海上保安庁機 との
衝突事故に関する 影響ということで 事故以後について書いてみたいと思います。

注: 当該事故機の写真を含みますのでご了承ください。

掲載すべきか否か で迷いましたが 1/4付で 羽田空港を訪れておりますので
その時の写真も 今後の教訓として掲載をさせていただく判断をさせていただきました。

海上保安庁機に搭乗されていました 6名のうち 5名がお亡くなりになった
とのことで 海上保安庁の関係者の方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


海上保安庁機と 衝突事故発生 以降 原因究明が進められており
確定すべき内容は 今後 事故調査委員会による 報告 となりますが

国交省が3日午後に公開した管制塔と516便・海保機の交信記録では
海保機に離陸許可は出ておらず、停止位置までの地上走行許可が出ているのみ

JAL機は 管制からの着陸許可を認識し復唱した後
進入・着陸操作を実施した とのことで JAL側に非はないと判断します。

緊急脱出の折は 安全確保のため 脱出シューターを出せるか否かの判断
また 機内の連絡システムが故障する中、後方では CAさんの判断による
緊急脱出が実施されたとのこと。

あの火災が発生している状況下 冷静なる判断と全員を脱出させることに
成功したことは、実に賞賛に値すると思います。

運航乗務員 ならびに 客室乗務員 は 必ず 1年に1回 救難訓練を実施し
これに合格しなければ 乗務できないという基準が設けられています。
今回の脱出は 日々の訓練の賜物と感じました。

また、今回の脱出劇の裏で ANA(全日本空輸)による手助けがあったことも
ぜひ知って頂きたく思います。緊急脱出をされた乗客の方々が
トイレに困っていたところを ANA整備士の方の機転により 近くに駐機してあった
ANA機のトイレを貸してくださったとのこと。

何人もの ANA(全日本空輸)関係者様が 航空会社の垣根なく
緊急時に 手を貸してくださったことは 同じ航空業界として
ぜひ知って頂きたいと思い、書き添えさせていただきました。

手荷物を持っていくことが出来なかった ということで
悔やまれている方もいらっしゃるかと思いますが、記憶に新しいところですと
2019年5月5日 ロシア シェレメーチエヴォ国際空港にて
緊急着陸した アエロフロート1492便炎上事故 かと思います。

当該機は 荷物を持って脱出を試みる人が多数となり
脱出に手間取り、多くの犠牲者を出してしまいました。

緊急時においては乗務員の指示に従うこと
緊急脱出の訓練を重ねた 客室乗務員 ですので
今回 ご搭乗されたお客様が 勝手な行動に出ず
指示に従ったことが 全員脱出に大きく貢献したことと思います。

当ブログにおいて 緊急脱出に際して という記事を以前書いておりますが
事故後 この記事へのアクセスが増えておりますが 当ブログを日々ご覧の方なら
ご存知のことと思いますが、旅行記であっても 安全のしおり を必ず掲載しております。

緊急脱出に際して (2020年2月23日 掲載記事より)

それは、日々見るクセを付けて頂きまして 安全への想いを忘れないでほしい
という意味合いから掲載を続けております。

自分自身 旧JAL救難訓練センター で 緊急脱出訓練 に参加したことがあり
その時の経験をもとに 着地するところを見据えながらそこから飛び立つイメージで降下する

下を見たくないなぁ~で降りると どこで脱出シューターが終わったのか
分からなくて、腰から落ちてしまうわけですね。

そのまま意識しないで滑りますと
速度が上がってしまいまして かえって危険となります。

どこか 頭の片隅に記憶として置いておいていただけたらと思います。


写真は 2024年01月04日 羽田空港C滑走路にて全損となりました
JAL A350-900 JA13XJ です。

当該機となりました JA13XJ / A350-900 には
2021年11月27日 JL119便 羽田発伊丹行き ファーストクラス に
相方と搭乗経験のある機材でしたので、どうしても お別れがしたくて
このような姿となってしまいましたが、これだけの大事故だったにも関わらず

乗員乗客 379名が緊急脱出 生還したことは日々の訓練の賜物と
運航乗務員 客室乗務員の皆様のお働きに感謝します。

先の 2016年2月23日 JL3512便 新千歳発福岡便 における
誘導路を移動中に機体右側のエンジンから煙と異臭が発生 にて
緊急脱出を実施した折は

ほとんどの乗客が手荷物をもって緊急脱出をしようとし
CAさんが脱出シューターまでで危険の為 回収したところ
コックピットのドアが塞がれ コックピットクルーによる
緊急脱出援助ができなかった事例 これが活かされたことと思います。

写真は 海上保安庁機 です。両機を比較すれば分かるかと思いますが
いかに 管制による指示が大切か というのがお分かり頂けるかと思います。


今回の 羽田空港 C滑走路における JAL機 海上保安庁機 衝突事故の影響により
事故直後から 一時 全滑走路閉鎖となり C滑走路以外は 21:30頃再開とはなりましたが
大幅な欠航ならびに遅延が発生となりました。

その後も C滑走路においては 事故後の実況見分もありまして閉鎖が続き
羽田空港を発着する便に 運休 / 遅延が続いておりました。

(JAL 国内線欠航情報 (報道発表を一部抜粋したものです))
1/3 44便欠航 / 影響人数 約7,700名
1/4 91便欠航 / 影響人数 約16,230名
1/5 102便欠航 / 影響人数 約15,060名
1/6 100便欠航 / 影響人数 約14,300名

1/7 においても 大規模欠航が予想されます。
一例として JALをピックアップしましたが ANA(全日本空輸)
ならびに 外国航空会社においても 羽田空港使用滑走路の離陸性能制限に伴い
大幅なる欠航 / 遅延 が発生しているところです。

成田からの臨時便設定 成田-新千歳(1/5)成田=新千歳 (1/6・/7) 福岡-成田(1/6)
一部抜粋ではありますが、実施をされまして 新幹線においても
東海道新幹線 / 東北新幹線 などが臨時便設定をしました。

事故機となりました JAL A350-900 JA13XJ につきましては
撤去作業が 5日 10時37分から開始となりまして
C滑走路 (RWY16L/34R) 8日から再開見込み としています。

C滑走路の再開無くして、羽田の発着に支障をきたすため
まだ影響を受けることとなりそうです。

羽田空港使用滑走路 離陸性能制限に伴い 国際線においても
JAL便では ロンドン / パリ便など 中部ないしは成田経由を実施
給油など 羽田以外の空港で実施するなど、他の空港との連携を実施しています。

今後といたしましては JALとしては JA13XJ を全損で失っており
2021年11月13日 日本の地に降りてから 2年2ヵ月と経たない短い機齢となりました。
航空保険が適用されるものと見込んでいるそうですが
約150億円の営業損失を計上する見込みと発表しています。

2024年3月期 通期連結業績への影響は精査中とし
当初業績予想は、売上収益 1兆6,840億円 当期利益 800億円
を見込んでおりましたが A350-900という大型機なだけに
この損失は大きいと思います。

まだ 羽田空港C滑走路閉鎖の状態が続いておりまして
羽田発着便を中心に大幅な欠航 / 遅延が予定されております。
多くの方がまだ影響を受ける状況となっておりますが

羽田空港における事故機撤去が開始となりまして
今後、滑走路の最終安全確認を経た上で 8日中の再開見込みとなります。

事故の推移を見守るため、ブログ更新を中断しておりましたが
乗員乗客の緊急脱出 JAL側に非が無いと判断したため
順次 ブログ更新を再開いたします。

今回の事故現場には エアバス社なども立ち会いに参加をしていますので
炭素繊維強化複合材の耐久性など 機体性能の検証ならびに
向上に役立てて頂きたく思います。

今後 発表されるであろう 事故調査委員会からの報告書を待ちたいと思います。

最後となりましたが、 JA13XJ の最期の姿を掲載することは
多くの飛行機ファンの皆様、とりわけ JALファンの方が多く集まる
当ブログにおいて 掲載すべきか否か 大変悩みました。

私自身 事故発生以来 当該機に搭乗したことがあることもありまして
大変 胸を痛めておりまして 気落ちすること多々ございました。
乗員乗客379名 全員の命を無事に救ったこと 常日頃 JAL / 日本航空 を取り上げる
当ブログとして 安全に関わる事案を載せないのはいかがなものか

との葛藤のもと 今後このような事故を起こしてはならないという気持ちと
緊急脱出の際の心得として 自分の気持ちを書かせていただきました。

事故機掲載 により気分を害された方もいらっしゃることと思いますが
今回の事故を教訓として ご覧のみなさま ひとりひとりに
何か残ってくれたらと思います。

*今回の記事は「事故」を取り扱うため コメントのアップに関しましては
ブログ管理人権限にて 制限ないしは差し控える場合がございます。

タヌキ猫でした。



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