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ルフトハンザ 支援策 難航

タヌキ猫です。

ドイツ政府に金融支援を要請していた
ルフトハンザ航空(LH)ですが

26日までに、ドイツ政府との間に
90億ユーロ(約1兆円)規模の緊急財政支援を行う
とのことで合意しました。

条件として
ドイツ政府がルフトハンザグループの株式の20%を取得
取締役の選任他 役員2人も指名し経営に一定程度関与

ということで、当初は独立性が担保できないことから
ルフトハンザ航空は難色を示したものの
最終的には合意したそうです。

ドイツ政府はルフトハンザに57億ユーロの資本を注入
期間3年30億ユーロの政府保証付き融資を提供しますが

ルフトハンザ航空においては体制の縮小をせざるを得ず
傘下の格安航空会社ジャーマンウイングスの運航終了
1万人規模の雇用削減といった措置を検討しています。

現在までにオーストリア航空やスイス国際航空など
各国のナショナルフラッグキャリアと呼ばれる
エアラインを傘下に収めることができたのは

ルフトハンザの独立性があったがゆえといわれ
その独立性を捨ててまで、今回ドイツ政府との支援策
を取り付けたわけですが…

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最終的には、今回のルフトハンザ航空に対する
救済案についてはEU ヨーロッパ連合による承認
が必要とのことで


ライアンエアーなど、公平な競争をゆがめる
などと非難をしており、注目を集めていましたが

27日 EU欧州委員会からの承認が見送られたことで
一度は見えた先行きが、見えなくなった状況に
なっています。

欧州委員会では今回の承認の条件として
ルフトハンザ航空に対して拠点である
フランクフルトとミュンヘンにおいて

発着枠の一部返上を要求し、ルフトハンザ航空としては
支援金返済後の発着枠の再配分を求めたものの
折り合いがつかず、交渉決裂となったそうです。

当初は財政基盤は強固と言っていた
ルフトハンザ航空だっただけに

独立性を失ってでも「実」を取りに行きましたが
まさかの欧州委員会による承認が下りなかったことで
今後の追加削減案を求められるのか

それともルフトハンザ航空がさらに折れて
発着枠の恒久的な返上に同意するのかが
注目されます。

ルフトハンザ航空に万が一のことがあっては
世界の航空業界に与える影響は大きすぎますからねぇ

既に支援を受けることができずに
経営破綻をしてしまった航空会社が
いくつも出てきておりますので

早期決着に持ち込んでいただきたいところですね。

また、日本においてはこの手の話は
未だに上がってきてはおらず
危機が表面化しなければ

日本政府は動かないのかと心配なところも
ありますねぇ…。

今回は、ルフトハンザ航空を巡る支援策について
書いてみました。

タヌキ猫でした。

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