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JAL 運航乗務員 飲酒違反 処分発表

タヌキ猫です。

2018年10月28日(現地時間)
JL44便(LHR -HND)に乗務予定だった
副操縦士による飲酒違反に伴い

英国にて拘留されている事案について
2018年11月29日14時30分ごろより(現地時間)
裁判が開始となり、量刑が確定しました。

(以前に書きました記事はコチラ↓)
JAL 運航乗務員 飲酒違反にて逮捕

これに伴いまして、日本航空として
社内処分が発表となりましたので、
発表内容を2018年11月30日 日本航空 発表文を
抜粋する形にてご報告いたします。


【お詫び】運航乗務員の飲酒による法令違反に
関する判決と社内処分について

2018年10月28日、JL44便
(ロンドン・ヒースロー国際空港発、東京国際空港行)に
乗務予定だった副操縦士から、

英国の法令(Railways and Transport Safety Act 2003)
に定められた基準値を超えるアルコール値が検出され、
逮捕・拘束された事例について、

2018年11月29日14時30分ごろ(英国時間)より開始した裁判において、
当該副操縦士の判決が下されましたため、
社内処分の内容とあわせてご報告させていただきます。

この裁判においては、裁判官から
「そのまま乗務していれば、乗客乗員を危険にさらし、
大惨事を引き起こすおそれがあった」

と厳しく断罪されております。

この違反行為の重大性・悪質性は極めて高く、
重大かつ深刻な安全問題であり、
安全の堅持が大前提である航空運送事業者として
決して許されない行為を発生させてしまったこと
に対して慙愧の念に堪えません。

また、JALグループ全体で運航乗務員の飲酒
に関する厳格な対応を行っている中で、

グループ会社である日本エアコミューター社において
運航乗務員の飲酒による遅延を発生させてしまいました
ことにつきましても、大変重く受け止めるとともに、
深くお詫び申し上げます。

お客さま、ご関係の皆さまに、
ご迷惑とご心配をおかけしましたことを、
重ねて深くお詫び申し上げますとともに、

このような事例を二度と起こさないよう、
JALグループ全体で全力かつ徹底的に再発防止に努めてまいります。

1. 判決内容について
裁判所名 :Isleworth Crown Court
被告 :当該副操縦士
罪状 :法令に規定されている基準値を上回る呼気アルコール
および血中アルコールが検出される状態で航空事業に従事した罪
量刑 :禁固10カ月

2. 社内処分について
社内調査結果を踏まえ、役員・社員に対する
社内処分を以下のとおり実施いたしました。

役員
代表取締役社長 
赤坂 祐二 :月額報酬の20%の減額を3カ月

取締役専務執行役員運航本部長
進 俊則  :月額報酬の10%の減額を3カ月

※12月分より実施、11月分については、
赤坂が20%、進が10%を自主返納

当該副操縦士 :懲戒解雇

なお、上記3名に加え、
関係者5名(当該副操縦士と同乗予定であった機長2名を含む)
に対し、社内規則に則り、それぞれ厳正に処分いたしました。

3. 再発防止策について
海外空港への新型アルコール感知器の配備が完了し、
全ての海外空港においても新型アルコール感知器
による検査を開始

全社員を対象としたアルコールに関する
知識の付与・意識向上に向けた研修を開始

JALグループ各社においても、
暫定的に運航乗務員の乗務開始24時間前以降の飲酒を禁止

2018年11月30日
日本航空


当該副操縦士 :懲戒解雇処分ということで至極妥当な判断
として受け止めています。

禁固10カ月の量刑に際し、裁判所より
「そのまま乗務していれば、乗客乗員を危険にさらし、
大惨事を引き起こすおそれがあった」

との発言があったそうで、至極ごもっともだったかと思います。

2018年11月16日、国土交通省航空局に
社内調査の結果と再発防止策をまとめた報告書
を提出し、記者会見を開いているそうです。

その際に、発表された内容には空港の保安担当者
からの呼び出しに飲酒を指摘される前に

酒は飲んでいない。マウスウォッシュだ
うがいをさせて欲しい などと隠ぺいする動き
があったとされています。

過度な飲酒に至った要因として、
機長昇格試験や持病といった、
さまざまな悩みを抱えていた

とされますが…

それを理由にお客様の命を天秤にかけていいはずがない
乗員乗客260名の命(飲酒が発覚した副操縦士は除く)と
777を危険にさらしたわけですからね。

また、なぜバスに同乗した機長他誰も気づかなかったのか?
についての点も、エレベーターでのそれぞれの位置
バス車内での座り位置から、距離まで

こと細かく発表された上で、バス車内では
機長から副操縦士の距離は180cmだったのに対し
通報したバス運転手から副操縦士の距離は60cm

運転手のすぐ後ろの座席に副操縦士が座り、
その2つシート後ろに統括機長さらに後ろに機長
という座り位置だったそうです。

また、保安当局者に事情を聞かれた時点は
コックピットクルー(統括機長/機長/副操縦士)
に加え、整備士を含めたブリーフィング中
とのことで、キャビンクルーを含めた

ブリーフィング前であったとのことです。


今回の事象は現地/英国においても大きく報道
されているとのこと。

タヌキ猫も長年、日本航空を利用してきましたが
今回の処分如何によっては、日本航空に乗るのはやめよう
と思っていました。

こんなに安全に希薄な航空会社だったとは
思いたくもありません。

それは、
常に「安全」を第一に乗務されている
コックピットクルーであったり
キャビンクルーの皆様を知っているからです。

だからこそ、今回の処分は
厳罰をもって臨まなければ
日本航空の存立に関わる重大案件として
処分内容を注視してきました。

安全にお客様を目的地にお連れすること
これが、できて初めて日本航空が存在する意義
があると思っています。

今回、たった一人のこの甘い
腐れ切った行動が「信頼」を大きく崩壊させました。

タヌキ猫が大げさだろうと思う方も
いらっしゃるかもしれません。

しかしながら、ことが起きてからでは遅いんです!!
世間がJALに対する目が変わった時
どのようなことになるか
よもや、忘れてはいまい???

どの航空事故とは申しませんが
日本航空の制服を着ているだけで

石を投げられたり、突き飛ばされたりと
日本航空の制服で歩けなかった時代があるそうです。

原因の如何は別にあるにせよ、今回の処分は
極めて重く受け止めなければなりません。


タヌキ猫のブログに足を運んで下さいます皆様
多くのJALファンの皆様もいらっしゃっており
心配の声も多数いただいておりますし、

大変、胃に穴が開きそうな叱責も頂きました。

タヌキ猫も一JALファンとして、
厳しく厳しく厳しい目で処分発表を待っていました。

今回、処分が下りまして、今後は「再発防止」
これが、なによりも信頼を得ていく一歩
と考えます。

このような者が二度と出てこないように
日本航空には、厳しい対応が求められますね。

今回の記事をご覧になって、気分を害される方も
いらっしゃると思います。

ただ、日本航空をメインに書いているブログとしては
この事案、特に「安全を脅かす行為」について
そのまま見過ごすことはできませんでしたので、

不快になられるのを覚悟で書きました。

タヌキ猫でした。



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