タヌキ猫です。
このほど、羽田空港を離発着する航空機の都心上空を
通過するルートが了承されました。
今後、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けて、
需要の高まりを現在の運用方法では、まかないきれないという判断から、
昨年より飛行ルート予定地にて説明会が随時開催されていました。
都心上空を通過するということで、例えば、A滑走路ですが、今までは
16Rからの着陸は実施されておりませんでしたが、今回の了承により
都心上空を経て羽田空港へ着陸するルートが設定できます。
この場合、近くでいうと、大井町上空では、東京タワー(333m)よりも低い300mほどで
羽田空港へと航空機が進入していくこととなります。
(セレブ・・・いい時に家売ったわねぇ~(ボソッ))
皆さんが心配されている点としては「騒音」&「落下物」ですね。
落下物は、成田空港でもたまに報道されますが、畑などの地域が多いために
そこまでクローズアップされてはいないかと思います。
説明会を通して、新たな飛行ルートでの運用は着陸していく高度の高さを
当初予定よりも高く設定することで、騒音の被害を受ける地域を少なくした反面
操縦する側からすれば、その分、角度が上がった状態からの進入ですので、
より緊張感を強いられるのかなと思います。
今回のルートでは、運用条件・時間帯など細かく決めたとのことですが
この辺は、実際に運用してみてとなるかと思います。
タヌキ猫としては、新たにB滑走路22からの離陸も可能となったということで、
国際線ターミナルから天空橋あたりまで歩いて、比較的広いスペースで
離陸する航空機を撮影できるなぁ~なんて思っているのですが・・・。
こちらも、住宅地の羽田地区上空も通過するかと思いますので、
やはり騒音問題がどうなるかだと思います。
国土交通省より「羽田空港のこれから」ということでYouTube動画がアップ
されていますので、なんとなくですが、イメージしていただけたらなと思います。
今回の新ルート了承により、1時間あたり80回の離発着から90回まで
拡大することができるとしていますが、実際問題としてどこまで上手く
行くのかどうか、また新ルート上になった地域ではどのような問題が
今後発生していくのかが、心配されます。
今回の議論では、そもそもの成田空港活用という話はなされておらず
3本目の滑走路建設に向けて成田空港及び周辺地域が動いていることも
ほとんどの方が知らないことだと思います。
現在、成田空港には2本の滑走路(1本は暫定ではありますが)を有しており
横風用として、もう1本整備予定だったものの、長年続く空港建設反対運動
また、駐機スポットが設置されていたりと、現実的に横風用滑走路の着工よりも
第三の滑走路として、A・B滑走路に並行する形でB滑走路側より奥に建設する案が
現実味を帯びてきています。
とはいえ、未だに空港反対運動の続く成田空港ですから
それこそ一筋縄ではいかないでしょうね。
未だに、空港反対派の土地を監視するかのように機動隊が
配備されているような地域もありますのでね(汗)
また、横田空域と呼ばれる、米軍管理の空域設定これが無くなると
相当運用がラクになるんだと思いますが、こちらはどれだけ日米関係が良好
になったとしても、そう簡単には明け渡さないでしょうね。
ということで、いくつもの政治決着をみないとこれらの問題は解決しないでしょうし
本来、航空行政はこういった諸課題に専念すべきを特定の航空会社に
入れ込んでいるようでは現状期待できるはずもなく。
また、新しい情報等が入りましたら、
ご紹介できればなと思います。
タヌキ猫でした。