タヌキ猫です。
今日は、羽田空港の取り組みについて書いてみたいと思います。
羽田空港は、第4滑走路の完成により、発着枠が拡大されます。
また、国際線ターミナルは10月21日に新規オープンをし
10月31日より再び世界へと航路を広げます。
JAL ANA については以前までに紹介したとおりですが
今回は海外勢の動きについて書いてみたいと思います。
今回の羽田再国際化による発着枠を確保した国は
マレーシア・シンガポール・フランス・イギリス・タイ
オランダ・香港・ドイツ・カナダ・台北・アメリカ
+既存の中国・韓国
既に就航便が決まっている国は (日系の除く)
韓国・中国・香港といった既存路線
+台北・タイ・マレーシア・シンガポール・アメリカ
発着枠をもった欧州勢は
フランス・イギリス・オランダ・ドイツの4カ国
既に10月31日の羽田再国際化まで100日を切っています。
アメリカのように10月31日からの路線開設でなくても
発表がそろそろなくては遅いかなぁ~と思います。
なぜ、今回欧州勢は動きが鈍いのか
今回の羽田空港再国際化による国際線開設には
条件がついているからです。
成田クローズの22時台から6時台での時間限定での運用
一例としてパリ便を挙げますと…
22時台に羽田発にして、パリ到着は、5時台
現在、エールフランス JAL共同運航便(JL5055)として
成田発 21:55発 04:15 パリ着 で運航がされています。
他のパリ便のように通常は12時間半で結ぶ同路線ですが
3時台にパリ上空は飛行できないために、13時間20分と
フライトが長めに設定されています。
あえて、成田便を羽田便に置き換えるか
行きは設定できるにしても…
羽田に早朝に着くように設定すると、次のフライトは23時まで動かせなず
かといって 23:00にすればいいかと思えば、パリを03:00に設定せざるを得なくなり
そうなると、仏航空当局からの許可が下りないそうです。
現在のところ、始発の繰り上げや終電の繰り下げが検討されていますが
終日運転のメドは経っていないうえに、できたとしても
都心のほんの一部の地域に限定されることとなります。
と、なると、フライトスケジュールが組むことができないというわけで
ドイツ・ルフトハンザ航空は、会長が日本に来た際
上記のように使い勝手が悪いと改善を求めるほどで、今回の羽田就航は見送ると明言。
フランス・エールフランスも同様に見送りとしました。
当然、オランダ・KLMもエールフランスと
持ち株会社の間柄の訳で見送りになるであろうと思います。
残る、イギリスも未だに調整がつかぬ状況だとか…
実は、日系でも、ANAが機材のやりくりができないことを理由に
10月31日からの就航を見送るなど、欧州線は総崩れの様相です。
そんな中 JALのパリ便開設もこれまた、かなりの難産だったようで
01:30に羽田を離陸し、06:20にパリ到着。4時間後余りでパリを出発
11:00パリ離陸 06:55羽田着という制限時間ギリギリの設定となっています。
JALの意気込みを感じる今回の路線開設ですが
このJAL一便しか欧州路線は設定がされなかったです。
実にさみしい限りで、エールフランスに至っては、A380の成田線導入も控え
全力を成田に注ぐと明言されるほどで、
しばらくは欧州路線は期待できないかもしれないですね
就航が決まった路線でも、アメリカ路線で多く見られるように
10月31日の開設に間に合わないといったところも多く、
10月31日の開設で華を添えるのは、やはり、日系のJAL ANAになりそうです。
ということで、今回の羽田再国際化による軍配はどちらに上がるか?
どうしても、成田クローズの時間帯という、しばりがある中での
今回の羽田再国際化では、大きな障壁となったようです。
この際、欧州は成田、その他は羽田といったように住み分けるか?
といった話も出そうですが…
同じ国のマレーシア航空はまだ政府認可待ちであるものの
既にコタキナバル線の開設を11月15日に控えています。
対するエアアジアXはクアラルンプールの開設予定時期も定まらぬ状況で
今回の羽田再国際化による路線開設により、
今回は欧州勢を成田でガッチリひきとめた感の強い成田ですが、
JAL便では、サンフランシスコ・台北・香港・シンガポールの路線で
成田便を運休したり減便するなど、羽田へシフトする動きも見えています。
これは、外国の航空会社でも、キャセイパシフィックのように香港線を一部
羽田にシフトしたりする例がいくつかあります。
羽田再国際化がなされ、新路線の就航がなされる10月31日まで100日を切りました。
今後、新規就航の名乗りはどこまで進むのか期待したいですね!
タヌキ猫でした。