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ジェットスター緊急着陸にみる 緊急脱出について

タヌキ猫です。

2023年01月07日に発生しました
ジェットスター・ジャパン 成田発福岡行き GK501便
爆破予告による緊急着陸 後における
緊急脱出について 書かせて頂きます。

*今回の記事は一部不快に感じる内容がございます。
*ブログ管理人権限によりコメントの修正を
する場合がありますので予めご了承ください。

中部国際空港(セントレア)に緊急着陸したのち
乗員乗客142名全員が緊急脱出をすることとなりました。
乗客に負傷者が5人出てしまったということで
緊急脱出に際しての知識として情報を共有できたらと思います。

また自分の言葉足らずであったり表現力の無さに
読みづらい点もあろうかと思いますが、どうぞコメント等で
補って頂けたら助かります。

1 乗務員の指示に従うこと
JALのCAさんは年に1回必ず救難訓練を実施し
それにパスできなければ乗務から降ろされます。
日本の航空会社は全てこれを実施していることと思いますが

一度だけ 羽田空港の整備地区にまだ
日本航空非常救難訓練センターがあった頃に
CAさんが訓練で使用されているモックアップで
緊急脱出を体験させて頂いたことがあります。

訓練とはいえ すっごく不安で気分が悪くなったことを
今でも覚えていますし、頭を下げて!! head down!!!
CAさんが連呼する光景は 訓練に参加させて頂いただけですが
2012年から 10年以上経ちますがやっぱり記憶に残っています。

緊急脱出は90秒以内に全員脱出させることとなっています。
そのためには 乗客のみなさまひとりひとりの協力にかかっています。

2 荷物は持たない!!
想像してみてください。いつもの降機時の光景
みなさんが荷物をもって全員脱出するのに
90秒以内で終えられると思いますか?
まずもって 無理です!!

命を最優先する行動をしてください。
通路に荷物が引っかかって詰まる…
これだけでも避難に遅れが生じます。

また脱出シューターを破損させてしまう危険性があり
破損により脱出シューターが利用できなくなった
というだけでも他のルートにせざるを得ず
タイムロスとなります。

全てのドアに脱出シューターが設置されていますが
(↑ ドアモードをアームドポジションにして相互確認とか)
*機材によって言い方は異なりますが…

脱出時に全てが機能しているとは限りません。
火災発生の場合 脱出シューターが使えない場合であったり
衝撃で開かない場合だってあると思います。

手荷物は絶対に持たないでください!!
またヒールなどを履いている場合は脱ぐこと
これも脱出シューターを破いてしまう恐れがあるためにて
今回 ジェットスタージャパンにおける緊急脱出のおり
CAさん 裸足の方いらっしゃいましたよね。

2019年5月5日 ロシア シェレメーチエヴォ国際空港
緊急着陸となりました アエロフロート1492便炎上事故
多くの乗客が荷物をもって避難をしたばかりに
多くの乗客が避難を完了することができなかった航空事故
として記憶しています。

2016年02月23日 新千歳空港にてJL3512便 / 福岡 行き
が右エンジンより煙 機内に異臭が発生した際の
緊急脱出の折は 乗客の荷物を脱出シューターで脱出する際に
取り上げたわけですが、その多さゆえに
コックピットから パイロットがドアが開かないために
脱出できなかったという事例もあります。


脱出シューターにて脱出の場合
両手を伸ばして前傾を意識し
必ず着地点を見て滑ります。

これってすっごく重要なことなんですよね!!

普段 空港ターミナルから搭乗橋を利用して搭乗降機
することが多いことと思いますが、航空機のドアの高さって
ビルにすると 3階4階くらいの高さになるのでしょうか
結構高い位置になるんですよね。

実際にあの場所にたって下を見ると
その高さに驚かされるのですが
この前傾姿勢をとって着地点を見るようにしないと
滑っている間に速度がついてしまいまして
着地の時に腰から落ちてしまうリスクが高まります。

確かにあの高さをみて驚いてしまって
あまり見たくないなぁ~って上を見たくなる気持ち
は分かるのですが(←実際に訓練で体験しているから)

頑張って両手をのばして前傾を意識して着地点を意識
これは忘れないでほしいなぁ~と思います。


上体を起こしておくことで下でアシストしてくれる
人が補助しやすくなるという利点もあります。

なお 非常口座席にお座りのお客様
緊急脱出の際は援助をお願い致します。


非常口座席に座りますと必ずCAさん から
言い切る形でお願いが入りますよね。

それもあって この席は足が不自由な方などは
座れない規定となっています。

以前 ブログをご覧頂いている方で
長距離路線のフライトで非常口座席にも関わらず
スーツケースをデーンと足元において
自分の足をのせてくつろぐ とかいう馬鹿がいましたが
厳しく指摘したところ うちのブログには来なくなりましたが

安全を阻害する行為を平然とするものは
うちのブログに来なくてよろしい

ひとりひとりの協力があってこそ
初めて 緊急脱出が成功するものと思います。

3 緊急脱出後は飛行機からできるだけ離れること
今回の事例は 爆破予告による緊急着陸にて
爆発する危険性を考慮しなければなりません。

2007年08月20日 那覇空港におけます
チャイナエアライン 120便炎上事故では
機体が爆発する光景がありました。

今回のジェットスター緊急脱出においても
緊急脱出後に 飛行機を撮影していたりする光景
が指摘されているところですが

爆発する危険がある以上 できるだけ機体から離れてください。

また これはアシストして頂きたいところですが
JALでは確か 緊急時における撮影は禁止という規定
が設けられていると思います。

自分もこういったブログを長くやっているものですから
確かそういう規定ができましたって発表があったような…
これだけSNSが発達した世の中においては難しい側面
は当然あることかと思います。

コクピットクルー / キャビンクルー と 緊急時における
緊急脱出の訓練は行われています。
どうしても 今 緊急事態につき 緊急着陸であったり
緊急脱出 というのは 機長の判断になるかと思いますが
みなさんの協力がなければ とても 90秒で全員脱出はできません。


そんなこともありまして、タヌキ猫のブログでは
安全のしおり いっつも旅行記であろうと
掲載させて頂いております。


もちろん撮影できない時もありますが
なるべく撮って掲載するように心がけています。

それは常に 緊急時における心構え として
意識してほしいなという意味なんですよね。

これは外航に搭乗した時も同じです。

今回使用しました写真は以前に掲載したことがあります
JAL搭乗時のものなどを集めて掲載いたしました。

今回の緊急脱出においては 爆破には至りませんでしたが
これで実際に爆破が起きたとなると機内は相当なパニック
に陥っていたことと思います。

どうぞ緊急時には
1 乗務員の指示に従うこと
2 荷物は持たない!!
3 緊急脱出後は飛行機からできるだけ離れること

これを守っていただきまして
脱出シューターにて脱出の場合
両手を伸ばして前傾を意識し
必ず着地点を見て滑ります。

これも頭の片隅においておいてください。

どうしても 飛行機をメインに扱っているブログ
ですので 航空機事故に関する情報が入ってくる場合
もありますし 自分自身 航空機事故現場を訪れたり

羽田空港で実際の事故機を遠目ながらも
見たことがあります。

多くの飛行機をご利用してくださる皆様が
ご覧頂いているブログでありますので

自分が知っている知識であったり
訓練による知識ではございますが共有させて頂くべく
改めて記事にした次第です。

今回のジェットスター爆破予告による緊急脱出においては
ドイツからの連絡であったという報道がありますが
今後、詳細が明らかになってくるものと思います。

決して 今回起こった事例が 他の航空会社で起こらない
ということはありませんので、次回飛行機をご利用の際は
安全のしおり など一度見直して頂けたらと思います。

今回は ジェットスター緊急着陸にみる 緊急脱出について
ということで 情報を共有すべく過去記事をブラッシュアップした上で
再掲載させて頂きました。

タヌキ猫でした。



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