タヌキ猫です。
2018年05月にJALが
国際線中長距離ローコストキャリア設立へ
ということで、タヌキ猫のブログでも取り上げましたが
(その時のブログはコチラ↓)
JAL 国際線中長距離ローコストキャリア設立を発表
2018年07月31日 準備会社として、株式会社ティー・ビー・エルを
設立登記しました。
JALプレスリリースを参照しまして、概要を書かせていただきます。
JALのWebサイトでは、航空券の予約、購入をはじめ
運航スケジュール照会、空席照会、運賃案内など
お客様の空の旅をサポートしております。
JAL海外ダイナミックパッケージ(航空券+宿泊)
(購入/予約/検索にご利用ください)
会社名: 株式会社ティー・ビー・エル
「To Be Launched(立ち上げ)」の略で、これから飛び立つ
という期待や高揚感を込めた名前だそうで、
あくまでも準備会社の社名で、LCCの社名はブランド名のほか
アルファベット3文字で表すICAO(国際民間航空機関)コード
2文字のIATA(国際航空運送協会)コード
等は、これから決定することとしています。
本店所在地: 千葉県成田市古込字古込1番地1
(JAL成田オペレーションセンター内)
JLから数名のスタッフが出向する予定となっており
現時点で取締役3人と非常勤の監査役1人がいまして
今後の社員採用は新会社において検討するとしています。
設立: 2018年7月31日
2018年05月14日記者発表にて
新会社は2018年7月に準備会社として発足
する旨を発表しており、大方の見方としては
この7月ですら準備会社すら立ち上がらないのでは?
という声も聞こえてきましたが、かなりギリギリ
で時間に追われた感の残る設立日となりました。
事業内容:航空運送事業など
資本額: 9億8,000万円(うち、資本金:4億9,000万円)
株主構成: 日本航空株式会社(100%出資)
JALが100%出資する連結子会社にて外部の出資については
サービスやオペレーション面で出資を募る可能性がある
としています。
代表者: 代表取締役 西田 真吾氏
*第1回目の取締役会にて指名を受けた後、社長に就任予定
JALマイレージ事業部長を経て
現経営企画本部長付部長である西田 真吾氏を
代表取締役社長として就任予定としています。
日本航空決算発表の席上にて
日本航空取締役専務執行役員
財務・経理本部長の斉藤典和氏による発言も
織り交ぜて書かせていただきましたが…
新しいLCCの詳細は、今年の秋を目途に発表
とのこと…
設立の発表といい、今回の設立登記日といい
2020年夏期スケジュールになんとしても間に合わせる
という、時間に追われているだけのように
見受けられて仕方ないんですよね…。
成田国際空港を拠点にアジア・欧米などの
中長距離国際線に就航
と定めまして、運航当初はB787-8/2機による運用
ということで、機材繰りを考えると
東南アジアからのスタートが妥当なんだと思います。
現行JAL/B787-8は座席数を約200席に抑える形で
他社との差別化を図ってきましたが、
新会社においては約300席を搭載予定ということで
大西前会長いわく、LCCという枠とは違った
航空会社を目指すとしていますが、
情報を小出しというか、何も決まっていないのに
前のめり感ばかりが目立ちまして、タヌキ猫の考えとしては
JALの前のめり感が怖い
5月の設立の話が挙がった時に記事にさせて頂いた折も
大方の意見としては「反対」の声が大きく
挑戦してみろ!!という意見は少なかったですよね。
日本においてはLCCが拡大しているところ
ではありますが、何を今さら…しかもJALが…
という声が根強く、また詳細すら決まっていない中
ですから、余計に不安を煽っているところなんだと思います。
この秋口にも詳細の発表がされるとのこと
ですが、タヌキ猫のブログをご覧の皆様は
どのように受け止められたでしょうか?
一部ではJAL経営破綻時にリストラせざるを得なかった
パイロットを再雇用しようという話も出てきています。
未だにJALの組合問題でゴタゴタしている
というのも驚かれる方も多いことと思いますが…
タヌキ猫的には、組合対策で新会社設立じゃ
たまったもんじゃないねぇと感じています。
もちろん、それが実際にそうなるかは不明ですが
現状、世界的にみてもパイロットの確保
これが大変厳しい状況下にあり、日本航空という看板
をもってしても、確保が大変なことと思います。
日本航空は2010年01月19日 会社更生法を申請し経営破綻しました。
タヌキ猫は、ブログを通してJALのアフィリエイトプログラム
に参加しているご縁もありまして2012年から2015年と
まさに、JALが現行の主力シートとなっております
JAL SKY SUITE シリーズの導入や国内線でいえば
JAL SKY NEXT シリーズの導入など、シートによっては
開発ご担当者の方から、そのシートにかける思い
これからのJALが目指す方向性を伺ったこともありまして
JALに対する思い入れは強い方だと思います。
今、JALがやろうとしていることは
現場が一生懸命頑張って、よりよいものを
現場で作り上げていこう!!と頑張っているところに
後ろからスカートを踏んでいる人がいる
どこかの外相が言ってましたよね…
そのように映ってしまって実に残念でなりませんね。
今、JALが注力すべきは「LCC設立なのか?」
と問いたいですね。
確かにJALの業績は破たん時のあの状況下
からよく、ここまでもってこれたなと思います。
がしかし、昨年のシステム変更以来、
JALに対する信頼が揺らいでいることを
天王洲の皆様は感じることはないのでしょうか?
JALをメインに書いているタヌキ猫のブログですが
やはり、頂くコメントは非公開コメントを中心
にですが、かなりJALへの辛辣なご意見が目立ちます。
今のJALはビジネスマンといった金額の大きい
お客様の方を向いており、
金額の少ないお客様には目を向けていない
これが、いまJALファンのタヌキ猫に見える
日本航空です。
もちろん営利企業ですから、利益を追求していく
これは当然のこととは承知しておりますが、
このままで、日本航空は存続していけるかね?
と、一JALファンとして危機を感じています。
それを見越してのLCC設立ということなのかも
しれませんが…
すみません…タヌキ猫の目に映る最近の日本航空
は大丈夫かな?と思う節がありまして、キツイ言葉
が並んでしまいました…。
この2018年/秋 にJALが設立するLCCの詳細な概要
が発表されるとのこと。
少し先走り感で不安ばかりが先行していますが、
この発表において、どうぞタヌキ猫のような
JALファンでも納得のできるような説明をしてくれる
ことを切に望みたいですし、「何がしたいの?」
というハッキリとしたビジョンを展開できなければ、
タヌキ猫は応援することはできません。
多くの方は「JALが作ったLCC」という目で
設立会社を評価します。
JALが作ったのにこの程度???
と日航本体への評価も下げることに
なり兼ねませんし、それを避ける為に
色々と付加をつけることで他のLCCと
差別化を図ることが今度は重荷になる
というジレンマが見えてしまうんですよね。
それこそ、ジェットスタージャパンのように
出資という形であったならば、また違う展開
もできたのでしょうが…。
ANAのピーチのような成功例を夢見ているのでしょうが
JALに同じようなことができるでしょうか?
タヌキ猫はできないと思っています。
ANAの小回りの良さは、JALにはありませんし、
例え、同じようなことができたとしても
ただの二番煎じに過ぎませんからね。
JALを思えばこその辛辣な言葉が並びました。
中途半端なことで終わるのであれば
共倒れしかねない事態ですからね…
どうぞ、この秋には納得のできるような説明
明確なビジョンをしっかりと示していただきまして、
応援したいな!!と思えるような航空会社を
期待…はしないな…。
今回はJALが設立する、新たな国際線中長距離ローコストキャリア
株式会社ティー・ビー・エル(準備会社)設立登記
について書きました。
タヌキ猫でした。