タヌキ猫です。
JALは2020年03月29日からの夏スケジュールに
間に合わせる形で、国際線中距離ローコストキャリアを
新たに就航させることを発表しました。
新会社は2018年7月に準備会社として発足させ
JAL連結子会社とする方針こそ決まっているものの
商号・資本金・出資額は今後決めることとしています。
*2018年05月14日記者発表による内容を参考にしました。
仕様機材は、大方予想できる範疇である
B787-8とし、当初は2機体制で臨むそうです。
タヌキ猫のブログをご覧の皆様、今回JALが発表した
国際線中長距離ローコストキャリア設立をどうご覧に
なりますでしょうか?
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タヌキ猫は、率直に申し上げまして「反対」です。
これが新社長最初の仕事となるならばガッカリですね。
今のJALにそんな余裕あると思っているのでしょうか?
ANAのLCC統合の件に流されているようにしか思えませんね…
機材、人員共にギリギリでやっている中での新会社設立
特に、機材繰りの苦しさは感じられている方も
多いことと思います。
人員においても、特にパイロットの確保がJAL本体といえども
かつてのような余裕はないはず
もちろん、新会社設立にあたっては新たに機材&人員を追加
するものと思われますが、当然のことながら
JALからの出向組も出るわけでして…
この状況下でJAL社員のモチベーションを下げてどうする?
とタヌキ猫は見てしまいます。
記者会見で常務執行役員経営企画本部長の発言として
「一般の方から(JALの)予約はなかなか取れないという声があったり、
JALに乗りたいが、値段が高いという方もいる。」
そういうニーズが潜在的に多いとの発言があったそうですが、
確かにタヌキ猫の周りでもJALは高い!!
というお声は大変多く聞かれますが、
タヌキ猫はそれだけの付加価値がJALにはありますよ
と、その都度説明させて頂いていましたし、
JAL自身もその付加価値をつけて鶴丸を磨く
ものとばかり思っていましたが…
ここ数年、個人客よりもビジネス客を大変強く意識した
動きが見られるなとは思っていましたが、なんかここまで
中身が決まっていなくて、宙ぶらりんもいい所程度で
社長が出てきてまでの記者会見ってどうよ?
と、ANAを見るような目でタヌキ猫は冷めきっていますね。
現行JAL/B787-8は座席数を約200席に抑える形で
他社との差別化を図ってきましたが、
新会社においては約300席を搭載予定とのことで
かなり違いますよね。
*現時点での想定とのことですが…
「JALや鶴丸と重なってしまうもの、似たようなもの
ではお客様が混同してしまう。フルサービスキャリアの層
とは違うところを狙っていく」との説明が記者会見で
なされたそうで、あくまでも別ブランドとして展開する想定
としました。
かつて運航していたJALWAYSとはまた違った括り
でしょうかね。
現状見る限りは、鶴丸は背負ってほしくないところですね。
新たな需要喚起という面ではいい試みなんでしょうが、
このままでいくのであれば、JALの信用を食いつぶすのみ
としか映りませんので、新会社設立にあたっては
他社のまねごとをしたいだけなら潰れるでしょうね。
逆に言えば、JAL路線開設で話題になった
パース/ミラノ線このあたりは想定される範囲でしょうし
それこそベルリン線なども新会社ならばあり得ると思います。
ただ、JALとのすみ分けができるのか?
ブランドの差別化ができるのか?
といえば、今までの例からすればムリでしょうね。
時流に流されて、本来の航路から外れて運航しているよう
に感じてしまいまして、日本航空は大丈夫か???
と、JALファンながら思ってしまいます。
整備出身の新社長ですので、安全運航を維持させる難しさ
はよくよくお分かりのことと思いますが…。
その安全運航を維持する機材・人員共にギリギリの中
での今回の発表は、いささか不安と申しますか
タヌキ猫には心配しか残りませんね。昨年のシステム刷新以来
JALファンのタヌキ猫でさえも、JALは現状把握できてるのかな?
と首を傾げてしまうところがあります。
今は良くても、今後を見据えた時にANAを選択
する人もいるだろうなと思っています。
そういった声を先に一つ一つ拾い上げなければ
今のJALでは、再び傾くでしょうね。
現場のCAさんが、とあるフライトで破綻の時は大変でした
というお話をして下さった方がいらっしゃいまして、
あの時の辛さをしっかりと胸に刻んで
乗務されているCAさんも多くいらっしゃいます。
2020年という絶好の機会というのも分かりますが、
現状を見る限りは新会社設立と浮き足立っている
場合ではないですね。
今回は、タヌキ猫がJAL 国際線中長距離ローコストキャリア
設立を発表に関して、思うところを書かせて頂きました。
ブログをご覧の皆様におかれましては、色々な角度から
JALをご覧頂いていることと思います。
今回の新会社設立を良しとみる面もあるでしょうし
時期尚早とみる面もあろうかと思います。
今後、具体的な内容が発表されていく中で、タヌキ猫の
心配が的中しないことを願いたいですし、
JALにおかれては、現状を把握し、ふんどしを締め上げなければ
日航本体をも傾けかねない事態になるという危機意識を
もって、事に臨んで頂きたいところですね。
また、組合だなんだのゴタゴタを見させられるのは
一JALファンとしては、ウンザリですので…。
二兎を追う者は一兎をも得ず
今回の記事は音符マークを一切使用していないところから
タヌキ猫の気持ちをお察しください。
タヌキ猫でした。